VPSまとめ:グローバルIPアドレスを提供し、制限のない(root権限が使える)ところを

VPS(仮想サーバー)という言葉は浸透した一方で、サービスのスペックは各社各様。VPSという言葉を広義すぎる使い方をしているサービスもあるので、きちんとサービス仕様を比較・確認しなければ何を提供してくれているのかわからなかったりする。旧来からの共用サーバー(グローバルIPアドレスを他人と共有)やクラウドサービスとも境界があいまいだ。

というわけで実際に使って見ないとわからないので使ってみた(使っている)VPSサービスについてはレビュー的な内容も補足していく。単に列挙しているものは、これから契約して使ってみることを検討しているものなので分類は未調査である。もしくは使い出したがコメントが追い付いていないものである。

KVM系VPS

ここではVPSを「専用サーバーのように使える」というところからなるべく外れないように、まずは以下のポイントをベースに国内のサービスを調べてみた。

  • root権限で操作できる
  • スワップファイルが確保できる=OpenVZの準仮想化ではない
  • グローバルIPアドレスが付与される
  • 国内データセンターに設置されている

低価格VPS定番の、KVMではもっとも実績のあるサービス。VPSを使い出したら1つは持っておきたい。サービス当初は大阪データセンターのみだったが、東京、石狩も追加されている。2014年11月27日から価格改定。0.5GBメモリ+SSDで月額600円台、1Gメモリでも年1万円を切る設定になる。

 

 

500MBメモリ月額500円ぐらいのメニューがあるので、KVMで年総額を抑えたいという向きにはこれ一択(だったがntt.comの値下げで2択状態。さらにさくらの500MBプランで3択)。ほかのプランも総じて安い。IPアドレスへの逆引き設定は別途申請(無料)のフローになる。

 

 

シリアルログイン用のSSHサーバーやバックアップ機能などが標準で備わっているVPSサービスフルバージョン。周辺サービスが一番きちんとしているので、これに慣れるとほかのサービスは見劣りしてしまう。価格性能比もトップクラスで迷ったらこれにしておけばOKとお勧めできるサービス。

 

 

お名前.com VPSの進化版。お名前.com VPSをベースにUIを整え、ローカルネットワークを付加したような印象(実際、そうでしょ)。VPSではもっとも完成度が高いサービス。お名前.com VPSとの違いのポイントはやや安価なまとめ払いができないところになる。ローカルネットワークが必要なければお名前.comのVPSのほうが安く仕上がるケースがある。一方で将来性を考えるとこちらを優先しておいたほうがいい。

 

 

価格性能比で優れ、UIが大き目でわかりやすく初心者でも利用できるよう意識して作られている(逆にシステムに慣れた人には使いにくいかも)。利用可能なOS(Linuxディストリビューション)の選択肢はやや少なめ。申し込み時にドメイン名を指定するところがちょっとわかりにくいのと、申し込みから利用まで丸1日はみておいたほうがよい。

 

 

IaaS型クラウドサービスだが、月額固定での利用が可能。通常クラウドサービスは1万前後~という費用がかかってしまうものだが、このサービスは月額固定を選ぶと1000円以下で利用できてしまう何気にお勧めのサービス。事故(別ブランドサービスだが同系)からの再出発したサービスなので実績についてはこれから。西日本と東日本、米国のリージョンが利用できる。プライベートクラウドとしても利用可能。IPアドレスへの逆引き設定ができないのが難点(2014年9月に逆引き設定機能が追加された。ただし、クラウド・エヌDNSを利用しているときに限るので、+1000円/月の費用がかかる)。サービス開始当初からどんどん進化しており、本気度が伝わってくる。サービス開始当初に少し利用しただけで終わっている人はもう一度確認しておいたほうが良い。2014年10月から値下げして最小構成月額500円で運用できるようになってびっくり。CloudStackのUIに我慢できればこのサービスがベストかな。でもDebianのテンプレートがありませんよと書いてみたりする。

なお、このサービスだけ請求処理が遅いのもある意味特徴。3か月遅れ。

 

 

KDDI系のVPSサービス。まとめ払いだと比較的安価に利用できるが単月支払だと高め。あまり活発には開発が行われておらず、最低限の機能があるといったところ。ネットワークの反応(コンソールの返り)が良いところが○。サービス開始当初は勢いがあったがちょっと失速感を感じるので、今後の拡充に期待したいところ。IPアドレスへの逆引き設定ができないので注意。メールなどで使うのならNG。

※はまりポイント! カード決済時の申し込みフローに不備があり、初回申し込み時に決済に必要なマイページIDが送付されてこない。申し込みを行い注文メールおよび請求書メールが届いたら、マイページログイン画面からパスワードがわからないページに移動し、さらにマイページIDがわからないページに移動し、注文書メールに記載のご契約IDとメールアドレスを入力して、マイページIDを再発行する。IDが送付されてきたらそのIDパスワードの再発行を行うという手続きが必要。そこでマイページにログインできるようになるので、決済方法でカード決済を選択し、決済を行うという処理が必要になる。

 

 

 

Xen系

少し趣きが異なるがクラウドサービスでほかのVPSサービスのように月額固定で利用できるサービスもある。

基本は従量課金のクラウドサービスだが、最小構成のバリューシリーズのV1パックだと月額2,400円で利用できる。

 

 

Linuxコンテナ(LXC)系VPS

最近利用が進んでいる新しめの仮想化機能。KVMの完全仮想化とは異なりchroot的なのでプライベートクラウド的な信頼関係のあるユーザー同士や組織で使う向きのものだが、一般サービスとしても存在する。原理的には隣に暴れ馬がきたらご愁傷様。

 

OpenVZ系VPS

OpenVZベースのサービスはスワップファイルが作成できないので、メモリが少ないプランを選んでしまうと簡単にOOM Killerが発動する。2GB以上は必須と考えておいたほうがいい。丁寧にプロセス管理をできる人でなければ使わないほうが良いサービスである。一方でKVMに比べディスクIOのパフォーマンスが出やすいというメリットもある。KVMでVirtoIOが利用できていなければOpenVZに劣る。スワップ対応のサービスもでてきているので、要調査。このあたりは利用目的次第だ。参考までに著名なサービスをピックアップしておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

参考

海外

Virturzzo(OpenVZの元)を基盤としたサービスである。安価なサービスであるが、KVM系でないことと、米国ロサンゼルスにあるので通信が遅い。いまは使っていない

 

以下は費用が高めなので使ったことがない